タクシー会社の新型コロナウイルスへの対応をチェックしてみた
最近、マスクをして運転しているためか、タクシー利用者の方と新型コロナウイルスの話になることが増えています。不安をあおる意図はありませんが、タクシーはホテルに出入りする機会や外国人観光客を乗せる機会も頻繁にあり、密接に観光産業とも結びついています。猛威を振いつつある新型コロナウィルスと、それに対する東京のタクシー会社の対応について整理しました。
2月3日の投稿記事であり、現在はまた違った状況下にあると考えています。ご留意くださいませ。
日本での新型コロナウィルスの拡散状況(ドライバー視点)
- この記事投稿時、日本国内での新型コロナウィルスの感染者20名、中国では統計上の感染者数1万5000人以上。
- 日本国内の新型コロナウィルスの感染者には、中国武漢からのツアー客を乗せた奈良県のバス運転手男性1名、バスツアーガイドの女性1名を含む。
- 国土交通省は新型コロナウイルスに感染した奈良県のバス運転手が所属する会社に対し、他の従業員も医療機関で受診するよう要請した。
- タイでは感染者数19名。中国に渡航歴のないタクシードライバー1名を含む。
不幸中の幸いだったのは、日本を含めて中国の周辺国にとっては中国の新型コロナウィルスの拡散状況を観察しつつ、対策とる猶予があることではないでしょうか。いつまで猶予があるかは分かりませんが、その時間を無駄にせず生かしたいものですね。
タイ 新型肺炎の感染予防でタクシー運転手を指導/NHKニュースウェブ
東京のタクシー大手4社の新型コロナウィルスへの対応
東京のタクシー大手4社の新型コロナウィルスへの対応を整理しました。対応策があってもホームページに記載がない例もあると思いますので、念のため。
- 大和自動車交通
(ホームページに記載なし)- 日本交通
新型コロナウイルスの感染拡大に対する当社の対応について(1月28日)- 帝都自動車交通
(ホームページに記載なし)- 国際自動車
新型肺炎(新型コロナウイルス)の対応について(1月30日)※ キリがないため大手4社に絞りました、スイマセン。。。
タクシードライバーは基本的に乗車拒否できないことに加えて、仕事の性質上、共有の浴室や仮眠室があるタクシー会社は多く、風邪なども広がりやすい印象があります。万一、タクシードライバーから新型コロナウィルスの感染者があれば、おそらく同じ会社で働く他ドライバーも医療機関での受診要請は避けられないと思われます。加えて、複数の感染者がいた場合など、会社として受けるダメージも小さくないように思われます。
私が働くタクシー会社でも、マスク着用や消毒液についてのアナウンスはありました。しかしながら、毎日交代で多くのタクシードライバーが働くタクシー会社の多くは、大量のマスクを会社で準備することは現実的には難しいようです。街を流していてマスクを準備して仕事しているタクシードライバーは、一般の人と同様に半数程ではないかな。タクシーの仕事をはじめて、「自分の身は自分で守ること」をより意識するようになりましたが、今回も気を付けていきたいと考えています。
翌日2月4日の追伸ですが、新型コロナウィルスについて良いニュースもでてきているのでご紹介です。日本はもちろんアジア各国、早く実用レベルに漕ぎつけてほしいですね。
また当サイトでも気を付けなくてはと日頃考えていますが、間違った情報配信やフェイクニュースもみられるため、下記の「新型コロナウイルス特設サイト」もあわせてご紹介させてくだい。

新型コロナウイルス特設サイト
新型コロナウイルス特設サイト | FIJ|ファクトチェック・イニシアティブ
参考
- 新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省)
- 乗客も乗務員も不安…バス・タクシー会社の新型コロナウイルス対策の今(FNN/2020年1月30日)
- 「新型肺炎」二次感染、バス経営者が訴える恐怖(東洋経済オンライン/2020年2月1日)